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”子どもが社会全体で幸せに育てられている日本社会”を目指す全国小規模保育協議会協議会

北海道から沖縄まで全国の小規模保育事業者約200法人が加盟する「全国小規模保育協議会協議会」総会に、本校代表の大塚が参加しました。

インターナショナルスクール事業やIB(国際バカロレア)認可校の会合とは一線を画し、2015年にスタートした「子ども・子育て支援新制度」の1つ・小規模保育事業に焦点をあてた協議会です。本校では当制度の第1期生としてアクシアキッズ園を運営し、“子ども達の未来をよりよくするための活動”を続けています。

本校から当協議会事務局業務に尽力する天白校Yukaさんが代表に同行しましたので、早速インタビューしました。

■「全国小規模保育協議会」はどんなことをしている団体でしょう?

“子育てと仕事の両立を当たり前として、子どもが社会全体で幸せに育てられている日本社会”というビジョンのもと活動している団体です。オフィシャルサイト(https://syokibohoiku.or.jp/)もぜひご覧ください。

以前問題視されていた「待機児童」の解決策として2015年に施行された「子ども・子育て支援新制度」のひとつとしてスタートした「小規模保育園」。その「子ども・子育て支援新制度」創設に、当協議会の初代代表理事・駒崎氏が大きく貢献しました。

特に待機児童数は0歳~2歳児が多く、この問題を解決するために、0歳~2歳児を対象とした定員19人までの「小規模保育園」ができました。

小規模保育園には、駅の近くやアクセスが良い場所で、ごく小さい規模でも保育を始められるという利点があります。

小規模保育園が増えたおかげで待機児童問題も徐々に解決され、現在は日本の資産として多く設置された保育園の新しい在り方として「地域おやこ園」という考え方が生まれました。

この「地域おやこ園」をけん引していこうというのが、全国小規模保育協議会です。

■具体的にはどんな活動をしているのですか?

いくつかあるのですが、まず、制度提案ロビィ活動を行っています。

政府や自治体への政策提言、意見書・要望書等の提出もその一環です。最近の主な内容の1つは「誰でも通園制度」です。その他、保育所等において医療的ケア児の受入れを可能とするための体制整備にも貢献しました。

他にも、「キャリアアップ研修」といって、実際の保育現場に立つ方々が受けるような研修を組み立て提供しています。

たとえば、保育士リーダーやマネジメント担当者、保護者対応・子育て支援担当者などの各リーダー的役割に就く保育士等を対象に、専門分野毎のキャリアアップ研修を行っています。

また「チャプター」と呼ばれる協議会内の活動組織もあります。

チャプターには、東海・関西・東京・横浜・仙台・京都・町田など地域毎に構成する「地域チャプター」と、主題テーマ毎に構成する「テーマチャプター」があり、全国各地から協議会会員が参加をしています。

たとえば「医ケアチャプター」は、医療的ケアや身体的支援が必要な子ども達を専門的に預かる園を応援し、受入推進のための勉強会や情報交換を行っています。他にも「企業主導型保育チャプター」や「実践本チャプター」等があります。

本校代表・大塚は、これら様々なチャプター活動を総括する担当理事として活動しています。

その他、当協議会が創設した小規模保育事業対象の総合補償保険制度の事務運用も担当しています。

長期計画では、第2弾「小規模保育白書」の出版に向け、制作プロジェクトチームにも入っています。

この白書は2015年の初版に続き、小規模保育事業創設より約10年を振り返ると共に、今後の小規模保育のあり方を提案する構成を予定しています。同時に全国の様々な「良い保育事例」や「活動事例」を取材した保育実践例本も同時進行で進め、来年(令和7年)初夏にペア出版を目指しています。

■今回の総会はどのような内容でしたか?

今回の総会は第12回通常総会と命名され開催されました。通常総会から始まり、チャプター活動報告へと続き、最後は協議会主催の勉強会で締めくくる、ハイブリッド方式の3部構成でした。

総会の内容は、昨年度の活動報告及び活動実績報告と、今年度の事業計画の決定です。会計・監査報告、そして次年度予算案の決議も取りました。

チャプター報告会では、9つの各チャプター代表者にマイクが渡り、去年の活動報告及び今年の計画や抱負が発表されました。とても賑やかで活気に満ちたひと時で、予定時間をオーバーして焦るような微笑ましく団結を感じる内容でした。

最後の勉強会では、当協議会初代代表理事・駒崎理事と、2代目の上野代表理事がそれぞれのテーマでトークセッションを行い、会場が満員になる大盛況で幕を閉じました。

今年度の総会は、コロナ後初のリアル開催となり、日本全国から集結した会員の皆様や、普段顔合せができない協議会の各理事・事務局の仲間と直接対面し充実した時間を過ごせました。話題の先進性や会場の熱気を肌で感じ、大変勉強になりました。

■最後に、全国小規模保育協議会事務局担当者としてメッセージをお願いします。

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